小樽最大の観光名所・小樽運河は、日没から22:30までライトアップされているが、このライトがあらぬ方を向いているとの情報が、3月3日(水)、本社に届いた。
運河の倉庫群のライトアップは、1988(昭和63)年から始まった。毎日、日没から22:30まで、小樽の歴史を物語る重厚な石造倉庫を30基のライトが照らし、ノスタルジックな雰囲気を演出している。
3日(水)夜は、このライトが、倉庫群に当たらない状態となっていた。これを確認した市民から、「こんなのはライトアップではない。市役所は何をやっている」と苦情が寄せられた。
早速、現場を確認すると、散策路に沿って設置された30基のライトが、上や下向きにバラバラになっていた。深々と降る雪を照らし、ピンポイントで水面を射すなど、ひどい状態だった。こんな状態の倉庫群を背景に記念撮影する若いカップルの観光客も見られた。
観光都市宣言した小樽市の最大の観光名所である小樽運河のライトアップが、全くその役割りを果たさない状況となっているのは、市の管理体制にも問題があるとの声も多い。
市民は、「2日(火)にも運河のライトを見た方が良いと市の観光振興室に連絡したけど、見に行ってなかったみたいだ。今日は、みんな帰ってしまったので、明日見ると言っていた。どうしようもない」と呆れていた。
ライトは、散策路からも足を伸ばせば届く範囲のところに設置されており、観光客のイタズラも多い。管理する小樽市産業港湾部観光振興室の担当職員は、一ヶ月に一回チェックを行っているという。
「雪あかりの路開催前には、国の臨時交付金を活用して、老朽化したライトの補修を行っており、倉庫にライトアップされているのを確認している。イタズラでずらされたのかもしれない」と話していた。
◎歴史的建造物などのライトアップ