「緩斜面でスキーを走らせるように」。「今日は岡部さんの真似をして下さい」。
3度もオリンピックに出場した小樽出身の岡部哲也選手の「小中学生を対象としたポールレッスン」が、3月27日(土)10:00~12:00、小樽天狗山スキー場で行われた。
岡部選手は、オリンピックに出場し日本人最高位を記録。ワールドカップなどでトップシード選手として活躍した。天狗山では、毎年、岡部選手の実績を讃え、国際スキー連盟公認(FIS)の大会「OKABE TETSUYA CUP SL競技会」が開催されている。
第8回を迎えた今年、岡部選手は、「ポール競技をやっている小樽の子ややっていない子の刺激になれば」と、小中学生を対象としたポールレッスンを企画した。
初心者から現在レースに参加している小中学生を集め、実際に滑りを披露し、身振り手振りで緩斜面での姿勢、ポジションなどの基本を教えた。
参加したのは小樽の小中学生18人。子供たちは、「緩斜面でスキーを走らせるように」。「岡部選手の真似をして。クローチングの時に手が下がらないように」。「顎の前に常に手があること」。「イメージ出来ないとうまくなれない」など、オリンピック選手から貴重なアドバイスを幾つも受け、何度もゲレンデを滑走し、レベルアップを目指した。
「小樽の子と言えば、スキーが出来るのと言われる。スキーは、自転車と同じで、一回滑ると忘れない。小樽の子に会える機会は少ないが、来年、小学生アルペンスキー大会が60回を迎えるので、子供たちに雪の上での楽しみ方を教えたい」(岡部選手)と、樽っ子スキーヤーたちに熱心に指導していた。
保護者たちは、「私たちの世代は、岡部選手の活躍をリアルタイムで知っていて、岡部選手に直接指導してもらえるチャンスは貴重なことなので、しっかり学んで欲しい」と、レッスンを見守っていた。