市内の植相調査を行うボランティア団体「小樽野草愛好会」(北原武会長)の植物標本展示会が、3月9日(火)から14日(日)まで、JR小樽駅前長崎屋1 階公共プラザで開かれている。
同会は、2001(平成13)年、市内近郊山林の植相調査を主な目的に設立。これまで、塩谷丸山、赤岩オタモイ地区、勝納流域などで採集した野草の標本を約1,700点作成。地域の植物基礎資料として、小樽市総合博物館に寄贈した。現在の会員数は20名。
展示会では、朝里川流域で採集した帰化植物124点と写真32点を並べている。帰化植物は、人為的に国内に持ち込まれた植物。今回は、中でも危険な特定種の北米原産「オオハンゴンソウ」を展示している。「在来種を駆逐するから、これによって日本種が減り、本来の生態系が崩れる。植物形態が単純化すると、人間にとっても影響が出る」という。
北原会長は、「100年先に、調査をする人がいれば、この場所にはこんな植物があったのかといった資料になれば嬉しい。もしかしたら、この資料があって良かったなと言われるかもしれない。今は、まず市民の方々に、小樽にどんな植物があって、どういう影響があるのかということを認識してもらえればいい」と話している。
植物標本展示会は、14日(日)15:00まで。入場無料。問合せ:0134-27-1701
◎関連記事