小樽の中心地・花園町にある「はなぞのばし」をテーマにした町興しソングが、市内外から話題を集めている。
「はなぞのばし」は、札幌在住の男性デュオ「Spiral Spice (スパイラル スパイス)」が。今年1月に発表したミニアルバム「こころのうた」に収録されている。
小樽出身のボーカル・トクナリさん(50)が、「少しでも小樽が元気になれば」と作詞し、相方のコーラス・種市直樹さん(50)が作曲した。
きっかけは、トクナリさんとともに小樽青年会議所で街づくり活動に奔走した市村歯科クリニック・市村昌久院長との5年前の酒の席での会話。「桜の季節になるときれいな景色が眺められ、橋の下には歴史ある鉄道がある『はなぞのばし』って歌にならないかな」。
「小樽に戻るたびにシャッターが下りる店舗が多くなり、丸井の撤退やグランドホテルの倒産など、すごく寂しい状況になった。若い人もお歳よりも楽しめる歌、心が安らぐ歌、そして小樽の香りがする歌で、少しでも小樽が元気になれば」と、昨年から本格的に制作活動を始めた。
どこか懐かしく、どこか新しいをキャッチフレーズに制作を進めた。詞の中には、海(しお)の香り、息を切らした坂道など、小樽らしさを盛り込んだ。はなぞのばしからの風景にある線路や桜をイメージさせるフレーズも。昨年10月に完成し、11月からレコーディングを行った。アコースティックギターを使って懐かしさが出るようにしたかったと、何度もアレンジした。
今年の1月16日に、この「はなぞのばし」のほか3曲を収録したミニアルバムを発売した。「はなぞのばし」は、インターネット動画投稿サイト・YouTubeに、小樽らしい坂や港などの街並みの写真とともに流したところ、道外ユーザーから反響を得た。
「兵庫や徳島、大阪などから、実際に、はなぞのばしを見に小樽観光に来てくれたという人もいる。さっぽろ雪まつり、小樽雪あかりの路の後に、はなぞのばしを探して来ました。以外にちっちゃい橋なんですねというメッセージを寄せてくれた人もいた。すごく嬉しい。この曲をきっかけに、小樽に来てくれる人が少しずつ増えてくれればいいな」(トクナリさん)と話す。
このCD発売記念パーティーが、4月16日(金)19:00から、グランドパーク小樽(築港)で行われる。主催の同実行委委員会(山本一博委員長)は、「はなぞのばしの曲をきっかけに小樽が少しでも元気になれば」と参加者を募っている。問合せ:0134-23-3741 事務局(前野晃寛)
CDは、サイト「shop182」(http://shop182.com/?pid=17661260)で販売している。1,000円(税込)
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