小樽市の2010(平成22)年度予算が、2月16日(火)に発表された。
新年度予算の規模は、一般会計551億6,022万円、特別会計334億3,271万円、企業会計225億4,085万円の総額1,111億3,379万円となった。
昨年度と比べ、一般会計で9億4,542万円の1.7%増、特別会計で4億7,550万円の1.4%減、企業会計で56億1,748万円の19.9%減の総額51億4,754万円の4.4%減。一般会計の予算規模は、前年度とほぼ同規模となったが、前年度より増加したのは、2004(平成16)年度以来の6年ぶりとしている。
山田勝麿市長は、16日(火)の記者会見で、「22年度予算は、わたしの3期目最後の予算となりますし、21年度からスタートした第6次総合計画を着実に推進していくためにも重要な予算と考えております。
こうしたことから、最優先課題であります財政の健全化をはじめ、大変厳しい状況が続いている地域の経済や雇用、さらには諸課題への対応といった観点から、基本的な姿勢としましては、事業の厳選や財政健全化の取組みなどを継続して、一つは緊縮予算を編成すること、二つめは限られた予算の中で、国や道などの施策と呼応した施策、特に経済・雇用対策を重点的に実施することを念頭において、予算編成したところであります。
結果として、一般会計の歳入では、地方財政計画などを参考として、地方交付税や臨時財政対策債の増額を見込めましたけれども、税収の方が大幅な減少が予想されること、また、歳出の方では、北しりべし廃棄物処理広域連合負担金、それから扶助費の増加が予想されることなどによりまして、実質的な財源不足は、21年度の当初予算に比べて5億8,000万円程度減少しましたが、約9億2,000万円となりまして、引き続き、他会計からの借入金や職員手当等の削減の継続によりまして、収支の均衡を図ったところであります」とした。
主要施策として、地元企業への公共事業の確保を挙げた。臨時市道整備事業で4億円を計上し、ロードヒーティング更新事業、第3号ふ頭の岸壁改良事業、手宮公園トイレ増改築などを実施する。
地域経済活性化等推進資金基金を取り崩し、小中学校の洋式トイレ設置、児童生徒用いす補修、公立保育所の床・窓枠補修、小樽で買物キャンペーンセール助成事業、フェリー航路利用促進事業費補助金を計上した。
雇用対策では、緊急雇用創出推進事業で約7,600万円、ふるさと雇用再生特別対策事業で約5,200万円、新規高等学校卒業者雇用奨励金を創設して2,000万円を計上した。
市長は、22年度も収支均衡予算を編成したとしているが、実際は、下水道事業の他会計からの借入れ(5.3億円)などによって辻褄を合わせただけの”不均衡予算”となっている。
市は、2月24日(水)に開会する小樽市議会第1回定例会に、この予算議案を提出する。
また、2009(平成21)年度予算で、国の第2次補正予算関連の「地域活性化・きめ細かな臨時交付金」を活用した事業を行うための補正予算議案を出す。関連記事
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◎平成22年小樽市議会第1回定例会提出予定議案
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