新年度予算などを審議 市議会第1回定例会


m1-teian.jpg 小樽市の新年度予算案などを審議する市議会第1回定例会(3月議会)が、2月24日(水)から開会した。
 同定例会には、2010(平成22)年度予算や2009(平成21)年度の補正予算、条例改正案など46議案、報告1件が上程された。新年度予算の規模は、一般会計551億6,022万円、特別会計334億3,271万円、企業会計225億4,085万円の総額1,111億3,379万円。
 24日(水)13:00から開かれた本会議で、山田勝麿市長が、市政執行に対する所信と新年度における主要施策の概要を述べた。
 平成21年度の財政状況については、「普通交付税が予算を4億6,000万円上回りましたが、既に、『地域経済活性化等推進資金基金』への積立てを始め、これまでの補正予算の財源として使用しているなど、大変厳しい財政運営となっております。今後の市税収入や降雪の状況など、現時点で不確定な要素も多く残っておりますが、財政健全化計画上の一般会計の単年度収支の目標数値である1億1,600万円の黒字を確保するため、今定例会へ提出した補正予算案において、『減収補てん債』などの市債の増額計上をしたところであり、残された期間での歳入の確保などと合わせて、引き続き、累積赤字の圧縮に努めてまりたいと考えております」
 平成22年度の予算編成については、「歳出では、昨年度の地方交付税で措置された『地域雇用創出推進費』を財源として創設した『地域経済活性化等推進資金基金』を積極的に活用し、商店街等振興対策や地場中小企業対策、さらには、観光振興対策など、本市が抱える課題解決に向けた予算を中心に計上したほか、『緊急雇用創出推進事業』や『ふるさと雇用再生特別対策推進事業』の積極的な活用による各種雇用対策事業についても可能な限り計上いたしました。歳入では、近年の景気悪化等に伴う個人市民税など市税の減収が非常に大きく、地方交付税等の増額などは見込まれるものの、約9億2,000万円の収支不足が見込まれたことから、下水道事業会計からの借入れと職員手当等の削減継続による財源対策を講じることにより、最終的には収支均衡予算としたところであります」と述べた。
 新病院建設については、「去る1月25日に新病院の建設地についての市の方針を発表させていただきました。これまでも繰り返し申し上げておりますが、老朽化した二つの病院の統合新築は、待ったなしの状況にあります。このままでは、医師確保も困難となり、市立病院の診療機能低下による地域医療の崩壊も危ぐされますので、できるだけ早く条件を整えて、建設計画の再開を目指したい」
 中心市街地の活性化では、「稲穂1丁目再開発施設の再生への取組ですが、サンモールネオ、小樽グランドホテルがそれぞれ営業を終了し、閉館して約1年が経過いたしましたが、本市といたしましても、今後の施設再生に向けて、できる限りの支援に努めてまいりたい」とした。市長提案説明はこちら
 第1回定例会は、3月1日(月)・2日(火)に会派代表質問、3日(水)に一般質問、4日(木)から12日(金)まで予算特別委員会、15日(月)各常任委員会、16日(火)学校適正配置等調査特別委員会、17日(水)市立病院調査特別委員会、19日(金)に本会議で採決を行う。日程
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