2月10日(水)、小樽海上保安部(港町5)の巡視船「ほろべつ」が33年間の役割りを終え、現役生活を引退した。
1977(昭和52)年1月に、時代を担う中型巡視船として、稚内海上保安部に就役し、その後、小樽海上保安部、根室海上保安部へと転属した。1995(平成7)年9月には、再び小樽海上保安部へ配属となった。
この33年間、371件の海難に出動し、41隻の船舶、217名の人命を救助した。最近では、昨年12月、苫小牧港沖で発生した小型プレジャーボート転覆海難で、7名の乗組員とともに現場で救助活動に当たった。
小樽海上保安部は、10日(水)11:00から、関係者約50人を色内ふ頭岸壁に集め、「ほろべつ」の解役式を行った。
第一管区海上保安本部の村田織彦部長が、「本日、小樽港において、地域の人々からも惜しまれながらその役割りを終えることとなります。改めて巡視船ほろべつの長年の労苦に心から感謝するとともに、その歴史と功績を讃える」と式辞した。
関係者たちが見守る中、ほろべつ乗組員が、船に掲げていた国旗と庁旗を降ろし、船首に書かれた「ほろべつ」の船名を消し、現役引退を告げた。
旧「ほろべつ」に代わる巡視船が、和歌山の田辺海上保安部から小樽に到着し、新「ほろべつ」として色内ふ頭岸壁で待機している。旧「ほろべつ」は、今後、競売にかけられる。
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