小樽港マリーナに"ゴマちゃん"見参

 築港の小樽港マリーナの港口付近に、”ゴマちゃん(ゴマフアザラシ)”の群れが、2月に入ってからちょこちょこ姿を見せている。めったに見られない野生のアザラシが、多い時で7頭も現れ、海の中を泳いだり、日向ぼっこをして、小樽の街を眺めている。
 ゴマフアザラシは、日本の水族館や動物園で、最も多く飼育されているアザラシ。北半球の北方海域に広く分布し、小樽水族館内でも飼育されている。体長1.5~2m、体重120~150kg。
 2月1日(月)から、マリーナの港口付近で、野生のゴマフアザラシの姿が見られ、多い時で7頭も確認出来た。約10年前にも、一度アザラシを確認したことがあるが、以降は一度も現れたことはないという。このアザラシ情報を、ホームページにアップしている。
 2月4日(木)には、「2月1日くらいからマリーナの港口付近にアザラシ達がちょこちょこ現われています。多い時は7頭ほどいたようですが、日によっている時といない時があるようです。運が良ければかわいいアザラシ達に会えるかもしれませんよ!港内は最徐行でお願いします」
 2月6日(土)には、「今朝様子を伺ってみましたが、残念ながら姿は見えませんでした。ただ”雪の上で休んだ形跡”があるので、まだマリーナの近くにはいるようです。昨日入港したブルーリッジの見学に行っているのかもしれませんね。おたる水族館の怪獣飼育課長さんに見ていただいたところ、種類は”ゴマフアザラシ”、体毛の色が黒っぽいのは子供で毛が生え変わりのため抜け落ちているようです」と記している。
 おたる水族館の角川雅俊・海獣飼育課長は、「法律でアザラシの駆除が規制されてから、数年前からアザラシが増えているからなのか、今年もニシンが多いので、餌を求めて小樽に上陸しているのかもしれない。水族館の辺りには来るが、マリーナの辺りに来たというのは珍しい」と話している。
 頭数が増えたのか、餌を探しにやってきたのか、理由は分からないが、運が良ければ、小樽港マリーナに上陸した”ゴマちゃん”の群れを見ることが出来る。(写真提供:小樽港マリーナ)
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