昨年10月25日(日)に開かれた「第187回珠算能力検定試験」(会場:小樽経済センター4階)で、市内の小学生2人が、1級満点合格する快挙を成し遂げた。小学生の1級満点合格は小樽で初めて。
満点合格したのは、朝里小6年の平岡紗季さん(11)と、色内小5年の高橋彩さん(11)の2人。
2人は、それぞれ小学校1年生から珠算をはじめ、小学2年生からは、学年別小樽暗算コンクールのチャンピオンを連覇している。通う珠算塾は別だが、良きライバルとして競い合い、成長してきた。
珠算能力検定試験(1級~8級)は、年3回行われる。みとり算10題・かけ算20題・わり算20題の3種目各100点。試験時間30分で、合格基準は240点以上。1級は、どれも10桁を超える難問だ。
平岡さんは、2006(平成18)年の試験ですでに1級合格していたが、2009(平成21)年6月に満点合格を目指して挑戦。たった1問だけの失敗で、惜しくも満点合格を逃していた。今回、「前回1問の失敗で悔しかったので、いつもよりさらに集中して頑張った」と、晴れて満点合格の念願がかなった。
高橋さんは、初めての挑戦で見事満点合格を果たした。「1級の合格を目指して頑張っていたので、満点合格と聞いた時は驚いた」。
平岡さんの瀬川厚子塾長と、高橋さんの沓沢秀子塾長は、「2人とも集中力がある」と評価していた。
第187回の試験には、全国から8,040人が受験し、合格者は2,282人(合格率28.4%)。このうち、満点合格者は24人で、道内では、小樽の2人を含めて3人だけ。