「今年も群来(くき)たぁ」 乳白色に染まる小樽の海  

 2月9日(火)09:00頃、小樽市漁業協同組合の事務所に、東小樽海岸の漁師から電話が入った。「群来(くき)ている」。
 小樽の前浜は、連日、ニシンが大漁となっている。9日(火)午前、東小樽海岸の前浜で、産卵期を迎えたニシンが、大群で浅瀬に押し寄せて産卵し、海が乳白色に染まる”群来(くき)”が今季初めて起こり、漁業関係者を喜ばせた。
 ”群来”は、東小樽海岸のテトラポット付近で起こった。テトラポットの周りは乳白色に染まり、海岸の前浜全体の青い海も色が変わった。
 市漁協では、この様子をいち早くブログにアップした。「速報・・ 今年も群来たぁー・・・・・」と題し、漁師からの一報と、乳白色に染まる海岸全体の写真を掲載した。こちら
 この”群来”を記録しようと、報道やプロ・アマのカメラマンが多数集まった。しかし、この”群来”の濃い乳白色も午前中だけで、昼になると色は海全体に広がり薄くなった。
 漁協から連絡を受けて倶知安から駆けつけた後志支庁の須藤学副支庁長は、「もう少し早く来ると真っ白だったと思うと残念。群来たということは、今後もニシンの大豊漁が期待出来る」と話していた。
 2月8日(月)現在の小樽でのニシンの水揚量は315トンで、昨年の280トンを上回り35トンも多く推移している。漁協は、「3年連続で群来たので嬉しい。昨年は、色々なところで群来が見られたので、今年はこれが最初の群来なので続けばいいなと期待している」。(写真提供:小樽市漁業協同組合)
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