小樽市は、1月12日(火)16:30に記者会見を開き、同日午前中に小樽港長(小樽海上保安部・村田織彦部長)から、米海軍艦船「BLUE RIDGE(ブルーリッジ・LCC19)」(19,200トン)の小樽寄港に伴う岸壁手配の要請があったことを発表した。
市の総務部・産業港湾部によると、同艦船の入港期間は、2月5日(金)10:00から9日(火)10:00までの5日間。小樽雪あかりの路やさっぽろ雪まつり期間に合わせた「親善及び友好」が目的。
米艦船ブルーリッジは、米海軍第7艦隊の旗艦。ブルー・リッジ級揚陸指揮艦の1番艦で、全長193.6m、全幅32.9m、喫水9.1m、排水トン数19,200トン、マスト高48.5m、一日最大上陸人員数807人。小樽港にはこれまで7回寄港している。前回寄港は2008(平成20)年2月。
小樽港港湾管理者の市は、「これまで米艦船の寄港については、3つの判断基準を設けており、1つ目は入出港及び接岸時の安全性、2つ目は商業港としての影響、3つ目は核兵器の有無です。特に核兵器の有無は、日本において核持込の密約について、調査している状況がありまして、私どもとしては、これらを含めて対応を検討している状況です」(山崎範夫総務部長)としている。
磯谷揚一産業港湾部長は、「小樽港の中で、米艦船が停泊出来る基準の岸壁は、勝納ふ頭の1番バースと中央ふ頭の4番バース。現在、アメリカのポートランドから出る船が、中央ふ頭の4番バースに入港予定で、1番目に小樽港に寄港するなら今月末なのだが、3番目に寄港する場合は2月上旬になる。人員配置などを考えると中央ふ頭が適正なバースと考えているので、毎週金曜日に開くバース会議で様子を見ていく。1月22日にならないと回答出来ないかもしれない」と、小樽港長の回答期限の1月20日には間に合わない場合もあるとしている
これまで、小樽港には空母やイージス艦などを含めて米艦船が57隻入港している。2002(平成14)年からは毎年入港しており、「米艦船の小樽寄港が通例化している」との指摘もある。が、市は、「毎回、要請があるたびに三原則について協議している。2008年には商船とバッティングするとして、受け入れることが出来ないと回答したこともある」としている。