羽ばたく小樽ジャンプ少年団 今シーズンの練習開始 



 「行きます」。「お願いします」。小樽ジャンプ少年団(竹内賢司団長)の9人の少年・少女たちが、小樽市街を眼下に、スキージャンプの練習に励んでいる。
skijump2.jpg ジャンプ王国復活を目指し、練習に励む同団。10日(日)から今シーズンの練習がスタートした。13日(水)からは、今シーズン初のナイター練習も始まった。
 同団のホーム・潮見台シャンツェは、1979(昭和53)年に完成し、施設の老朽化が著しい状態となっていた。ジャンプ台への階段(約200段)は、雪の重みで傾いており、同団OB有志は、昨年10月に改修工事を自らの手で行った。
 このため、ジャンプ台まで向かうことがスムーズになり、子供たちはこれまでの倍以上の練習を行うことが出来るようになった。昨年までは5回飛ぶのがやっとだったが、今年は多い子で25回にも増えた。
 OB有志の一人・石川稔さん(41)は、「子供たちが少し成長したこともあるが、飛べる回数が増えてよかった。これからどんどん練習してもっともっと成長してもらいたい」と期待する。
skijump1.jpg ナイター練習初日は、天候も穏やかで、ジャンプ台からは市街地の夜景を眺めることが出来た。子供たちは、「行きます」。「お願いします」と、元気良い合図を送り、小樽市街を眼下に次々に羽ばたいた。
 「練習がすごく楽しい。P点(27m)飛べるようになった」(天神小・宮崎海翔くん・10)、「飛んでいる時はまだ緊張して景色を見る余裕はないが、ジャンプする前に眺める夜景がきれい」(望洋台小・水野可鈴ちゃん・11)などと、OBたちが直した階段を何度も上り、20m級ジャンプ台での練習に励んでいた。
 同団では、団員を募集しており、練習日には、初心者用の3m級ジャンプ台も用意して希望者の参加を待っている。練習は、水・木(17:00~19:00)、土・日(9:00~15:00)。問合せ:090-2692-8991 石川稔
 スキージャンプ少年団OB 潮見台シャンツェを改修 (2009/10/24)