小樽市総合博物館(手宮1)の特別企画「冬だ!博物館へ行こう!~冬の楽しみ方レシピを紹介~」が、冬休み期間の3連休(1/9・10・11)で開かれている。市内外の子供たちが、雪と親しみ、冬を楽しんでいる。
同企画は、「雪に親しむコーナー」、「雪降るドームシアター」、「シャボン玉を凍らせよう」の3つ。
「雪に親しむコーナー」では、同館正面玄関での雪の結晶観察をはじめ、アイロンビーズでの雪の結晶アクセサリー作りなどのイベントが用意されている。
アイロンビーズでの雪の結晶アクセサリー作りは、雪の教育普及に力を入れる同館の大鐘卓哉学芸員(43)の娘さんのアイディアから生まれた工作。日本雪氷学会で発表し、全国各地に工作が普及している。
アイロンビーズは、赤や黄、白などの色の樹脂でできたチューブ状のビーズ(約5mm)。専用の台座に並べ、様々な形や模様をつくり、アイロンで熱し溶かしてつなげる。
参加した子供たちは、5mmの小さなビーズをピンセットでつまみ、六角形のプレートに、思い思いに並べた。見本をみながらピンクの雪の結晶をつくったり、オリジナルの模様を考えるなど、楽しんでいた。
余市の津崎妃織ちゃん(5)は、「家でもアイロンビーズでケーキを作ったりしているから慣れている。キラキラしたビーズは初めて見るので、きれい」と、慣れた手つきであっという間にアクセサリーを完成させた。
札幌の菊池今日子ちゃん(5)は、「ビーズはやったことあるけど、アイロンビーズは初めて。ちょっと難しい」。札幌の高垣寛敬くん(5)は、「地下鉄の模様を作ろうとしたけど駄目だった」と、細かい作業に四苦八苦の様子だった。
大鐘学芸員は、「八角形や五角形の雪の結晶を作るデザイナーがいるが、雪の結晶は水の分子構造から六角形になる。中には、十二角形や十八角形もあるが、子供のうちから雪の結晶をちゃんと見てもらいたいと思う。ごく身近にあるものなので、これをきっかけに自然にも興味が出てくれたら」と話していた。
また、-20℃のアイスボックスでダイヤモンドダストをつくる実験も行われた。冷凍庫の中でプチプチ(気泡緩衝材・きほうかんしょうざい)をつぶして空気を出し、それに光を当てると細かな粒子が舞う様子を観察することが出来た。このダイヤモンドダストを見た子供たちから、「おおすごい」の歓声が広がっていた。
◎「冬だ!博物館へ行こう!」 3連休の特別企画 (2010/01/08)