1月7日(木)、発達した低気圧の影響で、小樽港を100年もの間守り続けている北防波堤に、次々と高波が押し寄せている。
札幌管区気象台は、6日(水)16:17から、小樽を含む後志北部に「強風、波浪注意報」を出し、「引き続き7日夕方まで北または北東の風が強く最大風速は海上18m、陸上13m、7日夜遅くまで波の高さ4m。突風、高波、火の取り扱いに注意」と呼びかけている。
この発達した低気圧は、10:53現在、根室の南東海上で停滞している。この影響で、日本海に面する小樽港にも強い風が吹きつけ、高波が北防波堤に次々に押し寄せている。高波が防波堤にぶつかると、白い波しぶきが高く打ちあがっている。市内各所の高台からは、この様子を見ることが出来る。
同気象台によると、今後の海の波の高さは、2.5mのち1.5mになる見込みとしている。
北防波堤(延長1,289m)は、近代土木の父・廣井勇博士(初代小樽築港事務所長)が陣頭指揮し、1897(明治30)年から11年かけて1908(明治41)年に完成した。当時の土木技術の最先端であった、コンクリートブロックを斜めに積み上げた斜塊構造となっている。2000(平成12)年には土木学会の「土木遺産」、2001(平成13)年には「小樽みなとと防波堤」として「北海道遺産」に指定されている。