小樽市公設青果地方卸売市場(有幌町1)の今年の初せりが、1月5日(火)7:30から始まった。
早朝7:15、開設者の小樽市・山田勝麿市長をはじめ、国会・道議会・市議会議員、せり人など関係者約50人が集まり、2010年の初せり式が行われた。
山田市長は、「市場の需要低迷などで大変厳しい状況にありますが、生鮮食品を適正な価格で供給し、市民の生活の安定と生産者の販路を確保するために、これから益々重要だと思っている」と挨拶。業界代表の樽一小樽中央青果株式会社の赤澤正博競り人の3本手締めで、せりが始まった。
初せりには、野菜10トン、果実5トンの計15トンが売りに出され、競り人と買い手の掛け声が場内に飛び交った。
同市場には、小売96店舗・中卸12社が登録している。5年前から、せりよりも、量販店による予約取引が増加し、市場取引の約7割を占めるほどになった。金子眞照場長は、「冬場は内地の物の取引だが、夏場は地元の物が増えるので、全くせりがなくなるというわけではない」と話している。