砂川市有地を神社に無償使用させていた問題で、20(水)に最高裁が違憲判決を出したことを受け、市内神社関係者も関心を呼んでいる。
「北海道の神社は、本州から来た開拓者が心のより所として建てたものが発展して出来たので、”違憲神社”と全国紙などで使われるのは大変遺憾。
北海道神社庁に問い合わせたが、砂川市の空知太(そらちぶと)神社は、神社庁に登記されておらず、宗教法人格を持っていない。町内会の方々の心のより所として鳥居を設置したものだ。
今までは、精神的な部分が考慮された判決が出ていたが、今回はそういったことが考慮されずに否定された。神社の生い立ちや、事故で亡くなった方の霊を鎮魂するためのほこらや仏像も、公共的なところにあると撤去しなければいけなくなった。これには精神的な部分が危惧され、大変問題だと思う」と、本社に意見が寄せられた。
市内には、16件の神社のほか、107件の寺院がある。関係者は、「神社よりも、お寺の方が、地蔵やほこらがあちらこちらにあるので、これを撤去するということになると、精神的な部分でもだが大変な問題になる」と指摘する。
市の契約管財課は、「行政財産にあたる道路や公園など公用・公共用の土地、施設に宗教施設が建っているか調査するが、その施設の範囲をどこまで広げるかが問題」としている。
◎砂川市有地 神社無償使用問題 小樽市も調査 (2010/01/21)