小樽カントリー倶楽部(銭函3・高田義人理事長)は、菅原春雄前理事長と竹内恒之元常務理事に対し、7,090万円の損害賠償を求め、12月8日(火)14:30に札幌地方裁判所小樽支部(花園5)に民事訴訟を起こした。
損害賠償履行請求は、菅原前理事長と竹内元常務理事に対し、経費の私的流用や不当な役員報酬の支払い、裏金など不適切経理を行ったためとしている。関連記事
損害賠償額の7,090万3,614円のうち、菅原前理事長に5,104万2,560円、菅原前理事長と竹内元常務理事の連帯で1,986万1,054円としている。
内訳は、菅原前理事長の平成14年度から平成20年度までの架空旅費2,550万4,398円・役員報酬1.020万円・運転手給与545万6,000円・裏金1,172万7,055円・平成17年と平成21年の重加算税・過少申告加算税・延滞税分の181万5,107円の計5,470万2,560円。竹内元常務理事の役員報酬1,824万円・平成17年・21年の税金分162万1.054円の計1,986万1,054円。合計7,456万3,614円。
6月に菅原前理事長から1,010万円が同倶楽部に振り込まれており、合計額の7,456万3,614円から1,010万円を差し引いた6,446万3,614円に弁護士費用644万円を足した7,090万3,614円が請求額。
8日(火)14:30、村木重夫常務理事と中村隆・野﨑正隆顧問弁護士の3人が、札幌地裁小樽支部へ提訴した。この後、札幌の司法記者クラブで記者会見を開き、この請求内容などを明らかにした。
村木常務理事は、「まずは民事を優先することにした。裏金など色々分からないことがあるが、菅原さんが調査委員会に応じないので、民事訴訟で明らかにしてもらいたいと思う。この後刑事告訴も考えている。長い伝統あるカントリー倶楽部だから定款に名誉職があることは歴史の重みと思っていたが、影で裏金を取っている人がいたことは残念。今後は財務委員会を立ち上げ、改善させる」としている。
なお、同倶楽部の土地・建物・設備を所有する株式会社小樽ゴルフ場(高田義人代表取締役)は、11月19日付で、保証料523万8,000円の損害賠償を菅原前代表取締役に求め提訴している。
これにより、株式会社小樽ゴルフ場が11月19日付で、小樽カントリー倶楽部が12月7日付で、菅原前代表取締役・前理事長に損害賠償の履行請求の民事訴訟を提起したことになる。