穏やかな師走入り 12年ぶりの積雪ゼロ


sekisetu1.jpg 12月の師走入りとなった1日(火)の小樽の天候は、穏やかな快晴が広がった。
 天狗山など街の周辺の山々はうっすらと雪化粧しているものの、街中は12年ぶりに積雪ゼロとなっている。
 市内には、11月3日に初雪が舞い降りたが、以後は雪が降ったり晴れたりの繰り返しで、街には積雪の気配はまだ感じられない。
 札幌管区気象台・小樽勝納観測所が12月に入っても積雪ゼロを記録しているのは、1997(平成9年)年以来12年ぶり。
 小樽の積雪の記録は、気象庁のHPの「過去の気象データ検索」で公開されている。積雪のデータは、1961(昭和38)年から。こちら
 この過去データをたどると、毎年、積雪が記録され始めるのは11月初旬から中旬にかけてが最も多く、下旬に記録されたのは過去に6回だけだ。
 過去48年間で最も遅い積雪深の記録は、1997(平成9)年の12月2日となっている。この年は12月1日に降雪3cmを記録した。
sekiseu2.jpg 今年は12月1日になっても雪は降らず、昼間の最高気温が6.7℃を記録するなど、まだ11月下旬並の気温となっている。同気象台の2日の天気予報では、晴れのち曇りで、降雪の予報は出ていない。2日に積雪深の記録がなければ、小樽の観測史上最も遅い積雪深の記録が更新されることになる。
 周辺の山々にはうっすらと白い雪が積もっているものの、市街地には全く雪がない。市は、役所仕事で、11月27日から市内19路線を一斉に冬期間通行止めにしている。関連記事
 市民の中には、「今年は積雪がなく、雪投げをしなくても済んでおり、とても楽だ」と歓迎する一方、「やはりこの時期には雪がないと、小樽らしくない」という声もある。
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