消える玉光堂本社と花園店 解体工事始まる


CD・DVDなど音楽商品販売の株式会社玉光堂(花園1-10-5・小日向義廣代表取締役社長)の本社と旧花園店 の建物の解体工事が、目下進行中だ。
同社は、1942(昭和17)年、小樽市花園創業の道内最大のCDショップ。小樽をはじめ道内各地に25店舗を設け、「北海道でCD買うなら玉光堂」と言われ、道民に愛されてきた。
しかし、近年では、大手CDショップの波に押され、規模縮小に追い込まれた。2003(平成15)年には創業場所の花園店を閉じ、2007(平成19)年11月に事業を譲渡し、株式会社星光堂ホールディングスの傘下に入った。
その後も本社機能は花園に置かれていたが、2008(平成20)年12月に札幌に集約した。これを受けて、11月9日(月)から花銀通りにある本社と花園店(約400平米)の建物の解体工事を始めた。
「建物が老朽化しており危険だった。本社機能を札幌に集約したので、解体することにした」(同社・札幌事務所)。
建物の解体は年内に終了予定で、市民に長年親しまれ花園の街に馴染みの深い、青とクリーム色の縞模様の建物が今年中に消え去ることになった。
跡地については、「駐車場活用も考えたが、花園銀座商店街の景気が良くないので、利用者があまりいないと思った。土地の売却も考えたが、不景気で難しい。当面は更地のままにする」としている。
市内では、ポスフール店と駅前店の2店舗の営業は継続される。
市内の繁華街の花銀通りに大きな更地が出現し、小樽の中心商店街は、さらに侘びしさが加速することになる。
株式会社玉光堂