約2ヶ月間、能の基本を学んだ子供たちが、11月8日(日)14:30~15:30、住吉神社・社務所(住ノ江2)で、これまでの成果を発表した。
旧岡崎家能舞台を生かす会(三ツ江匡弘会長)主催の子供限定の「能を楽しもうプロジェクト2009」。
9月23日から始まり、市内の子供6人が、能の基本”仕舞”を中心に稽古しながら、能面をつけて能舞台を歩いたり、能をテーマにした和菓子や能舞台の模型を作って、能に親しんだ。
8日(日)は全11講座の最終日で、「鶴亀(つるかめ)」と「羽衣(はごろも)」の一部分を披露した。インフルエンザの影響で発表会には、3人の子供しか参加出来なかった。
「鶴亀(つるかめ)」は、中国を舞台とした国家の長久を祈念して祝福する能。最も短い能で、初心者向きの入門曲。「羽衣(はごろも)」は、羽衣伝説をもとにした能。
紋付袴、七五三の衣装などを着た子供たちは、ゆったりと舞い、これまでの稽古の成果を披露した。「間違えた」とやり直す子供もおり、会場の父母や関係者の笑いを誘った。懸命に能の舞を発表する子供たちに、会場から大きな拍手が送られた。
柴野初音ちゃん(花園小4)は、「羽衣の仕舞が楽しかった。同じ方の手と足を同時に動かすことが難しかった」。耕輔くん(花園小1)は、「羽衣の唄が良く出来ると褒められて、楽しい。模型作りも楽しかった」。
玉井創平くん(緑小6)は、「鶴亀の稽古をしてもらったが、後半部分の仕舞を覚えることが難しかった。楽しそうだと思って入門したので経験出来て本当に良かった」と感想を話した。
子供たちの発表会後には、小樽在住の能面作家・外沢照章氏による講座「能面を打つ」が行われた。来場者は、能面の生い立ちや能面製作の行程についての話を、熱心に聞き入っていた。
◎関連記事