小樽市は、11月30日(月)、平成21年度【上期】小樽市観光入込客数の概要を発表した。
これによると、今年度上期(4月~9月)の観光入込客数は376万6,200人で、昨年度と比べると22万4,000人(対前年比94.4%)減少した。
道外客数は117万700人(対前年度7万7,500人減)、道内客数259万5,500人(同14万6,500人減)、日帰り客数341万6,600人(同20万2,000人減)、宿泊客数34万9,600人(同2万2,000人減)、宿泊客延数38万2,700人(同2万4,100人減)などと、全ての調査項目で前年を下回る結果となった。
市観光振興室では、この減少は、世界的な景気の低迷による消費の手控えや新型インフルエンザの流行、夏期の天候不良などによるものとしている。
「週末に雨が多く、潮まつりも3日間雨となった。海水浴客も若干下回った。ただ、中国で個人向けのビザが発給されたことで、中国本土からの観光客数には伸びがある。本土に向けた取り組みを強化していきたい」という。
外国人観光客の入込は、韓国のウオン安や台湾の株安のため、韓国、台湾からの客が減少し、中国やシンガポール、香港の客が増加しており、今後はこれらの国をターゲットにPR活動を行う。
観光関係者は、「昨年の上期よりも22万人減ったということは、もしかすると年間を通した入込客数が700万人を切る可能性も出てくると思う」。「市の数字よりも実際の現場はもっと少ない数字と思っている」。「昨年はサミットなどでかなり落ち込んだけれども、今年はそれよりも減少した。今後の先行きが心配」と危機感を深めている。
◎平成21年度【上期】小樽市観光入込客数の概要