音楽と講談の二重奏 小樽南RC50周年記念講演会開く 


rotary1.jpg 小樽南ロータリークラブ(斎田義孝会長・会員76名) は、「創立50周年記念講演会・演奏会」を、11月27日(金)18:00から、小樽市民センター・マリンホール(色内2)で開いた。
 チェンバロとフルートの二重奏と講談師の独特の話術が、約340名の参加者で埋まったホールに広がった。
 18:00から始まった講演会・演奏会は、チェンバロ奏者明楽みゆきさんとフルート奏者高橋聖純さんの二重奏で始まった。
 ピアノの原形といわれるチェンバロとフルートによる、バッハ・ヘ ンデルのバロック音楽から、日本の歌曲「からたちの花」、「水色のワ ルツ」、アメリカのソウルソング「アメイジンググレイス」などの幅広 い楽曲が、45分間会場に響き渡った。
rotary2.jpg 休憩を挟み、講談師・神田山陽さんによる記念講演「ふるさとの心を語 る」が行われた。北海道出身の山陽さんは、ふるさとに思いを馳せなが ら、水の話を中心に観光で売り出す町が実は自然破壊をしていると指摘した。芝桜を売り出す例を出し、小樽・ニセコなどの観光事業のあり方に疑問を投げかけた。
 「うちの町は診療所しかなく、産科がなく、生まれることも死ぬことも出来ない。小樽は良いですね。札幌に近いから。うちの町から札幌に行ったら、うちの町の人は帰って来れないんですよ」と、医療事情の格差を問い掛けた。次々に世相の話題を繰り出し、講談師独特の機関銃のような早さの話術で聴衆の耳を奪った。会場からは、大きな拍手が送られた。
 斎田会長は、「たっぷりと語って頂いた山陽さんのふるさとの心と、 チェンバロとフルートの音が印象に残ったことと思います。小樽南ロー タリークラブは、地域とともに歯車のように、一歩一歩あゆみを進めてい きます。今回の企画で、市民の皆さんに楽しんで頂け、さわやかな音と 心から笑った時間を持てたことは、良かったと思います。小樽南ロータ リークラブは、今後も一歩一歩地域のために奉仕して行きたい」と最後に挨拶をした。