小樽市内の花園の地区住民たちによる「グリーンロード桜の会」(石井正己会長)が、10月28日(水)14:30から、花園小学校と菁園中学校の生徒たちと桜の木の植樹祭を花園グリーンロードで行った。
この運動は、花園で美容室「クリエーション」を経営する伊藤昇二オーナーが、「地元の年配の方達と子供達と桜を通して、生命、育てることなどを伝えたい」と、6年前に一人で始めた。
昨年、グリーンロード夏祭り実行委員会(北祥明実行委員長)の賛同を受け、国道から港側に一本の”八重桜”を植えた。今年春、この桜の木の下で、地域住民たちが花見を行ったことから、運動が一気に盛り上がった。
小樽市総連合町会の石井会長を実行委員長とするグリーンロード桜の会が発足。「花園小学校につながるグリーンロードを、地域住民の憩いの場として蘇らせ、手作りの桜並木を実現したい」と、市民に一口1,000円の協力を呼びかけ、このほど330人の協力者が集まった。
造園業者から樹齢20年高さ8mの八重桜5本(1本20万円)を購入し、10月26日(月)、国道から山側の広場に一列に並べて植樹を行った。28日(水)に、花園小学校の3年生33人と菁園中学校生徒会7人を同所に招き、植樹祭を開いた。子供たちは、最後の土入れの作業を分担して行った。スコップで少しずつ土を入れ、最後に「元気に育てよ」と水を撒いた。
この植樹会で、石井会長は、「子供達が植樹祭に参加してくれて嬉しく思っている。学校卒業後、この場所を通り過ぎた時に、私が植えた桜だと思い出して欲しい。結婚しても、この花園町を忘れないで欲しい」と子供たちに呼びかけた。
この運動を企画した伊藤さんは、「最初は誰も話を聞いてくれなかったが、今春に花見をやったことで、みんなが変わった。協力者が増えてここまでになった。当初からの夢だった子供たちと一緒に植樹の願いが叶って嬉しい」と、目にうっすらと涙を浮かべながら、子供たちが植樹する様子を見つめていた。
同会では、今後、10年計画で、花園グリーンロードに桜並木を整備する。
インターネットの動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に写真のスライドショーをアップし、全国にいる小樽出身者にも協力を呼びかけている。20年後の夢