開会中の小樽市議会第3回定例会に、市民から「小樽市病院局・並木昭義局長『新病院の展望と建設についての見解』に沿った市立病院の統合新築方について」の陳情が出されたが、10月6日(火)に開かれた市立病院調査特別委員会(成田晃司委員長)は、これを賛成多数で継続審査とした。
この陳情は、今年4月に病院局長に就任した並木昭義局長が、「新病院は、量徳小学校と今の病院の場所を合わせて建てた方が良い」と市長に提言したことを受け、「新病院建設を早期に再開するためにも、市議会におかれましては、並木局長の見解に沿った『現在地及び周辺』での市立病院統合新築の推進」を望むもの。
これに対し、同特別委員会の各会派の態度は、自民(2人)・公明(2人)・共産(2人)・民主市民(1人)が継続審査、平成(1人)は採択を主張したが、賛成多数で継続審査となった。
採択を主張した平成会・大橋一弘委員は、「今回の陳情については、現在、議会でも議論している内容で、新病院建設についての懇談会も継続中であり、議会の姿勢は、一定の方向性が示されていないので継続とするというが、基本設計中断から何も動きがなかった新病院問題が、4月に並木局長が就任してから進展した。医師確保の努力、計画遂行への気持ちを、議会として後押しするために、継続審議ではなく、大いにやってもらいたいという思いを込めて賛成にした」と討論した。
また、継続審査の態度を表明した共産党・中島麗子委員は、「趣旨には賛成だが、まずは市民合意を得ることが必要なので、継続審査とする」と述べた。
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