小樽市議会第3回定例会の予算特別委員会(新谷とし委員長・総括)が、9月30日(水)13:00から、市役所別館第2委員会室で行われた。
各会派の委員(議員)は、地域景観づくり検討事業や中国観光客への取組、旧手宮線整備事業、市立病院などについて質疑を行った。
山口保委員(民主市民)は、文学館と美術館を含めた旧手宮線整備について、「整備の方向性は。庁内での検討はどこまで進んでいるのか。まちづくりとの兼ね合いは」と質問。
教育委員会は、「分庁舎1階に入っている生活安全課と消費者協会には出てもらって、市民が文化的活動を出来るスペースにするために、22年度に改修工事を行いたいと思っている。現在、研修室として利用している部分をレクチャー部分にと考えている。
旧小樽地方貯金局についての講演会の時に、アンケートを実施したが、そのときには、旧手宮線と一体的な活用が良いという答えがほとんどだった」と答えた。
また、「分庁舎の山側の駐車場と手宮線を区切っている塀はどうなるのか」と質問。
「駐車場は、広場として手宮線と一体で利用されるべきだと思う、現在、港側に駐車場があるが、契約している商工会議所と歯科医師会さんには理解を得てもらっている。商工会議所は経済センターに移り、歯科医師会さんに対しては代替え地の相談を行っていきたい」とした。
成田祐樹委員(平成会)は、市立病院の電話交換手の委託費について、「年間3,000万円の委託費は高すぎないか」と質した。
病院局は、「樽病は、総人員5人で、月から金の平日は、8:00~16:50の昼間は2人、16:50~8:00の夜間は1人で、土日・年末は終日1人で、平成21年度で年1,651万8,000円の委託費。二病は、総人員5人で、月から金の平日は、9:00~17:00が2人、17:00~9:00が2人、土日は終日1人で、年1,551万9,000円となっている。
以前は、職員を配置してやっていたので、事務改善として委託し、800万円の財政効果を出した。事務局に戻すとなると人件費が出るし、普段の業務の中に電話交換の業務を増やすことは難しい。委託料は、病院が2つに分かれているという非効率性が大きな要因だが、今後は、委託料の抑制に努めたい」と答弁した。
さらに、「1日どれくらいの電話の本数があるのか調べているか」と質問したが、病院局は、「調べていない」と答えた。
この答弁に対し、「本数を把握していないというのに委託料だけ支払っていることは、問題意識としてどうかしている」と指摘。「今後、調査したい」と答弁した。
並木昭義局長は、「電話ひとつで、患者さんともめることもあり、確かに値段は高いとは思うが、委託先の交換手さんたちは上手にやってくれていると思う」と述べた。