小樽産のそば粉で「群来(くき)そば」の完成を目指す「鰊プロジェクト実行委員会」(須藤雅司委員長)は、9月13日(日)8:00から水車プラザ(忍路)で、そばの刈り取り作業を行った。
同実行委は、にしんをコンセプトに小樽の魅力の発信に取り組む団体。市内の会社員や海事関係者、観光業者などが参加している。
今年3月には、にしんそばにすった山芋を加え、産卵期を迎えたにしんの大群が産卵して乳白色に海を染める”群来(くき)”をイメージした「群来そば」を発案し、話題を呼んだ。関連記事
「群来そばをすべて小樽産で作りたい」との思いから、今春、忍路の「水車の会」の協力を得て、水車プラザの農場300坪に”きたわせ”というそば種約3kgを手蒔きした。
秋を迎えて、蒔いたそば種が成長し、13日(日)、実行委メンバー8人が集まり、一本ずつ丁寧に刈り取った。この日は生憎の雨模様となり、カッパ姿のメンバーたちは雨を避けながら、丁寧に茎を刈り、10本程度を一束にまとめた。
「手作業で刈ってから、乾燥させている間に茎から栄養を摂って、より美味しくなるというから楽しみだ。そば種を提供してくれた幌加内の人に成長具合を見てもらったが、良い出来と評価も受けている。手作業のほか、コンバインでも刈るので、味がどう違うか比べるのも楽しみだ」(須藤実行委員長)と話していた。
今回、約50kg(500人分程度)の収穫が出来るという。実行委では、今後、収穫した玄そばを乾燥させて製粉し、10月にはそば打ちを行い、小樽産の「群来そば」を完成させる。