小樽市保健所(富岡1・秋野恵美子所長)は、8月26日(水)18:00~19:30、市民センター・マリンホール(色内2)で、新型インフルエンザの市民向け説明会を開いた。
新型インフルエンザによる死者が出るなど国内感染が広がる中、市内でも少年野球チームや大学、民間企業でも集団感染が発生している。
秋野所長は、感染拡大防止に個人が出来る予防対策や感染した場合の対応方法などを紹介した。
「症状のある人は、マスクをして欲しい。インフルエンザの感染は、咳やくしゃみの時に唾などが飛ぶことで起こるが、それで唾が飛ぶのは2mが限度。飛ぶのを防ぐことは手でも出来る。それをおさえることが何よりも大事な予防。
ただ今からたくさんマスクを使っていると、インフルエンザが一番多発する時になくなったら大変で、使い方を気をつけなければいけない。他人にうつさないためのマスクなら手でもいいぐらい。袖で口を覆うことはもっと良い。自分を守るためのマスクなら、手作りの布のマスクでも良い。
保健所長がインフルエンザ感染となると新聞の一面を飾るので、私は、母親に作ってもらった手作りのマスクで予防している。これだけでも入ってくるウイルスが減る。大事なのは次善の策。今日から咳やくしゃみをおさえてください。カテキンやヨードでうがいをしましょう。手洗いも必要なこと。顔も洗います。子供たちを人ごみの中へ連れて行くことは、来年の春までは極力避けましょう。人ごみの中へ行く時や、交通機関に乗る時は、手作りのマスクを着用しましょう」と訴えた。
会場を訪れた市民は、わずか50名だったが、集まった聴衆たちは、保健所長の対処方法などに耳を傾け、中には、熱心にメモを取る人の姿もあった。
市保健所では、今後、地域でも説明会を開くことにしている。
なお、この日の19:15、市新型インフルエンザ対策本部(山田勝麿本部長)は、市内の高校生3名がインフルエンザA型陽性と診断され、5名が疑似症となっていることを発表した。同校では、各学年に、発熱などによる欠席者が発生しているという。
◎関連記事1 関連記事2