7月24日から26日のおたる潮まつりに合わせて開催された「小樽 がらす市」に、3日間で約2万人の来場者があり、「多くの人が潮まつりの方から流れてきたことは否めないが、生憎の天候のわりには来てくれた」(同実行委員会事務局)と喜んでいる。
このイベントは、同実行委員会(出口新一郎実行委員長)の主催。駅前中央通りから日銀通りまでの旧国鉄手宮線を会場に開かれた。全国の硝子工房が一堂に会する道内で初めてのイベントとして話題を集めていた。
古くから石油らんぷや漁業用の浮き玉などが造られた小樽には、今でも、多くの硝子職人や作家が工房を営んでおり、今回、「小樽がらのブランド化」を目指しての開催となった。
全国から27工房が参加し、旧国鉄手宮線沿いに、各工房独自の日常生活に密着したガラス製品を並べ、販売も行った。錆びた鉄路の上に風鈴が幾重にも並べられ、多くの観光客や市民の関心を集めた。とんぼ玉づくりやステンドガラス作成などの製作体験も好評を博した。
同実行委では、中央通りと日銀通り側の入口2ヵ所で来場者をカウントしており、このほど集計がまとまり、市役所HP内の「小樽がらす市」のページにアップされた。
「生憎の天気にもかかわらず、開催期間中は約2万人ものご来場をいただきました。来場された方々も各工房の工夫を凝らしたグラスや食器、アクセサリーなどを手に取り楽しそうに時を過ごされていました」。
事務局の市産業港湾部産業振興課では、「かなりの人が来てくれたし、出店した工房さんからも好評となっている。当初から継続していこうと考えていたので、小樽がらすのブランド化につなげるために来年も開催するつもり」と話している。
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