小樽カントリー倶楽部(銭函3・7,535ヤード、パー72)で、7月30日(木)から8月2日(日)までの4日間で行われていた男子ゴルフのサン・クロレラクラシックで、初日から 単独首位に立っていた石川遼選手(17・東京杉並学院高・パナソニック)が、4日間を単独首位で回り、17アンダー、トータル271で完全優勝した。
最終日は、厚い雲に覆われた曇り空の下、石川選手とブレンダン・ジョーンズ選手(豪・34)が熱戦を繰り広げた。石川は、勝負の赤いパンツ、ジョーンズは、赤いウエアと、服装も上下に違いを見せていた。
石川選手は、ブレンダン・ジョーンズ選手の猛追を受け、15番で16アンダーと並ばれ、16・17・18番ホールでは、両者16アンダーのまま、マッチレースの死闘が繰り広げられた。
勝負は、最終18番の72ホール目(パー4)まで持ち込まれ、両選手とも1打目をフェアウエイ横のバンカーに打ち込んだ。2打目は、2人とも見事なショットで、グリーンを捉え1ピンの距離につけた。先にパターを打ったジョーンズ選手が、バーデイパットを惜しくも外すと、石川選手は、最後のひと転がりでバーデイパットを沈め、ついに死闘を制し、優勝賞金3,000万円を獲得した。ツアー通算4勝目。今季ツアー 2勝目となった。これで、国内ツアー男子賞金ランキングの1位6,176万円に浮上した。
涙の優勝インタビューでは「最後のひと転がりがどっちに転がるか分からなかったが、最後まで戦ってくれたB・ジョーンズ選手がいなかったら、こんな試合は、出来なかったと思いますし、ジョーンズ選手は素晴らしい選手です。小樽の女神様が最後に微笑んでくれました。これからも、プロゴルファーの石川遼として努力しますので、よろしく応援お願いします」と話した。
17歳の高校生プロである石川選手は、国内最長の難コースを、1R65、2R68、3R71、4R67のトータル271で回り、4日間単独首位の完全優勝を成し遂げ、昨年のリベンジを果たし、日本のゴルフ界にまた新しいページを刻んだ。
また、石川選手は、選手会の社会貢献活動として、7月28日に、市内の障害者施設「和光学園」を訪問し、施設利用者と交流を深めていた。関連記事