7月4日(土)から市総合博物館(手宮1)でスタートした企画展「北海道の近代化とアメリカ~お雇い外国人が残したもの~」を解説する、ギャラリートークが19日(日)13:30~14:00、同展示室で開催された。
同展は、アイアンホース生誕百年祭関連の企画展。明治期、北海道の近代化に貢献したアメリカ人たちの活躍を文書や写真で紹介している。関連記事
ギャラリートークには、約15人の市民が参加。石川直章学芸員が、企画展の紹介を兼ねて、小樽(北海道)とアメリカの関わりを説明し、アメリカ人技師や教師が残したもの、アメリカで学んだ人々の作品を紹介した。
「アメリカの技師が小樽で働く時、英語が壁になった。お互いの意思疎通が出来ずに、ケンカ別れすることがあった。なんで北海道の近代化にアメリカを選んだのかというと、黒田清隆が欧米留学したうちの半分がアメリカにいたことが影響している」と解説。
「明治の時代、10歳の女の子をアメリカに派遣させて苦労させた割に、日本では受け入れてくれるところがなく、5人のうち4人が結婚するしかなくなり、失敗に終わった。失敗には終わったが、こういった試みもあった」
「北海道近代化の話が来たアメリカは、当時、まだヨーロッパより遅れていると思っていたが、そんな国に先生を送ってくれと言ってきたことに自尊心をくすぐられた。アメリカスタイルで北海道の近代化を進めれば、今後の工業化で依存が残ると思っていた」と紹介した。
参加者たちは、小樽(北海道)とアメリカの関わりについての解説に聞き入っていた。