市立最上小学校(最上1・廣崎司校長)の5年・6年の77人が、7月6日(月)、国立能楽堂(東京)のワークショップ「たのしもう!狂言の世界」を同校体育館で体験した。
国立能楽堂のワークショップは、体験型入門プログラムの一環。第一線で活躍する若手狂言師・深田博治・高野和憲の2氏(和泉流)が東京から出向し、児童たちに狂言の歴史や楽しさを教えた。
狂言師は、集まった児童を前に、「狂言は、日本の古典芸能のひとつで、600年間演じられている。能は仮面をつけて怖い話が行われる。狂言は喜劇で、楽しい話が行われる。日本の笑いの原点です」と解説した。
子供たちにも分かりやすいと、盆山を盗もうとした男が屋敷の主に見つかってからかわれるという狂言「盆山」の実演を行った。犬のモノマネでは、「びょおびょお」と独特の泣き声を披露し、児童の笑いを誘った。
実演後には、子供たちも狂言謡と動きを体験。動きでは、子供たちが一列になって、膝を折ってつま先で擦って姿勢を崩さないで歩く「茸(くさびら)」を練習。初めての動きに戸惑いながらも、狂言師たちの後ろについて、「茸」の動きに挑戦。実演の「盆山」で行われた盆栽をノコギリで切る動きも体験した。
安保綾菜ちゃん(12)は、「テレビで見たことがあったが、直接、生で見たのは初めて、楽しかった。茸の動きが大変で、明日筋肉痛になりそう」。
村上大晟くん(11)は、「音を自分の口で発することがすごく面白かった。びゃあびゃあという犬の鳴き声や、ずかずかというノコギリで切り落とす音が面白かった」と話していた。
5年生の児童の中には、ハワイから1週間の体験入学に訪れている生徒の姿も見られ、保護者も見学していた。「4年生から毎年体験入学させてもらっていて、狂言のワークショップが出来るなんてすごくラッキー」と喜んでいた。
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