小樽武揚祭で維新パレード 龍宮神社例大祭 

 龍宮神社(稲穂3)例大祭が、6月20日(土)から22日(月)の3日間で始まった。
 稲穂町の梁川・龍宮通りには、露店がずらりと並び、家族連れや学生グループが集まり、賑わいを見せている。
 20日(土)14:00からは、龍宮神社を建立した榎本武揚にちなんだ「小樽武揚祭」(おたるない倶楽部主催)が開かれ、サンモール一番街や都通り商店街で仮装コンテストや維新パレードが行われた。
 仮装コンテストには、会社員や商大生など16人が参加した。会場となったサンモール一番街のステージで、参加者たちは、榎本武揚や新撰組、貴婦人などに仮装し、「小樽が好きだー」、「榎本武揚は開拓使だったが、私は測量士です」、「もっと小樽を活性化させたい」などと小樽への思いをアピールした。大賞には、市内花園の測量士・高木紀和さん(32)が選ばれた。
 維新パレードでは、榎本武揚をはじめ、薩摩藩士・黒田清隆など幕末・明治に活躍した偉人の格好をした主催者とともに、仮装コンテストの参加者たちが、小樽の中心街や例大祭の会場を練り歩いた。菁園中学校のブラスバンドも参加し、元気良い演奏を商店街に響かせた。
 パレード終了後、龍宮神社境内では、昨年の榎本武揚没後100年記念祭で企画された記念像の除幕式が行われた。玄孫の榎本隆一郎さんをゲストに迎え、関係者達が一斉に白い布を引き、左手に「海律全書」、右手に「羅針盤」を持ち、小樽港を眺めて立つ榎本武揚の銅像がお披露目された。関係者や市民から、大きな拍手が送られた。
 榎本隆一郎さんは、「大変立派に作って頂いた。小樽の人に親しまれる像になって欲しい」。三山雄弘・榎本武揚没後百年記念事業実行委員長は、「榎本武揚氏の志がよみがえると、没後百年事業を開催し、最終目標の銅像建立がようやく出来て大変嬉しい。小樽市民の方々のおかげで出来たので、この像は小樽市民の像だ」と喜んでいた。
 榎本武揚ゆかりの都通り商店街では、恒例イベント「みやこ市」が開催されている。メインのムカデレースの決勝大会が19:00から行われ、予選で勝ち残った上位8チームが、「1、2、1、2」と息を合わせて、アーケード内に設置されたコースのクリアを目指した。
 参加チームの家族や友人から「がんばれー」、「いけー」と声援が飛び交う中、追いつき追い越せの接戦が繰り広げられた。済生会西小樽病院職員の「グリーンヴィレッジ」が優勝し、商品券5万円分を手にした。「小樽でパーッと使います」と喜んでいた。
 龍宮神社の例大祭とみやこ市は、22日(月)まで。
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