開会中の小樽市議会第2回定例会で、16日(火)13:00から本会議場で2日目の代表質問が行われた。
代表質問には、千葉美幸(公明党)・山口保(民主・市民連合)・大橋一弘(平成会)の3議員が立った。
千葉議員は、経済対策と小樽市の取組、市立病院など7項目について質問。
病院問題では、「これから進むであろう両病院統合に向け、改革プランに掲げられている診療科目について、その見直しや縮小などが視野に入っているのか現在のお考えを」と質問。
並木昭義病院局長は、「両病院統合後の診療科目についてでありますが、新病院の診療特性の柱としましては、一つ、脳・神経疾患診療、一つ、心・血管疾患診療、一つ、がん診療、一つ、他にない診療科など4つを考えており、これをたたき台として、再編・ネットワーク化協議会でのご意見も聞いて、診療科目を検討していきたいと考えております。その結果、若干の診療科目の増減はあると思われますが、基本的には、改革プランの考え方を踏襲したものになると考えております。
また、それぞれの診療科におきましても、専門性の違いなどを踏まえ、他の医療機関との役割分担をさらに進め、市内全体で効率的な医療を提供していく体制を目指すことが必要であると考えております」と答弁。
再質問では、「病院の統合新築に向けたご答弁の中で、市長の方から財政的な目処というお話がありました。その財政的な目処というのが、実際に市長の中では、赤字がきちっと改善された時なのか、それより更に基金など、一般に貯蓄が出来る時期になった時と判断するのか、その辺に対して今一度ご答弁を」と質した。
山田勝麿市長は、「一番は、やはり財政的見通しが立った時だと思いますけれども、その時点がいつかというのはですね、一つは、考えられるのは、一般会計が一定程度目処が付くと言いますか、赤字の解消目処が付くというのが一つありますね。そのことによって、起債の借入れと言いますか、この目処が付けられるという、そういった問題もありますので。とにかく、一般会計としては、赤字の解消、そしてそれに伴う起債許可が得られる条件と言いますか、そこだと思います。
それから、もう一つはですね、現在の病院経営、これが健全経営でなければならないと、要するに、繰り出し基準がありますけれども、繰り出し基準を超えてですね、超えて更に病院に出していくようでは、なかなか一般会計としても大変ですから。病院の健全経営が、まず、次の条件としてあるだろうというふうに思っておりますので、そういった時期をですね、これからどういった時点が、そういう判断の時期になるかというのは、十分、財政状況を見極めながら判断してまいりたい。ですから、今ここでですね、いついつと言うわけにはいきませんので。
多分、今年度決算がどういう状況になるかというのが、一つの大きな山場になるかなというふうには感じますけれども。これさえクリアできればですね、来年度の一定時期には、いい方向にいけるかなという感じはしてますけれども。まずは、やっぱり、21年度の決算状況、これがまず、どの程度ですね、20年度並みに黒字が確保できればいいんですけれども、まだ、これは、これからまだまだ先がありますから、そういった状況を十分見ながらですね、判断をしたいと、そういうふうに思います」と答弁した。
このほか、山口議員は、国の予算編成のあり方、公園の桜の天狗巣病対策、観光など4項目について質した。
大橋議員は、駅前の再々開発、木村俊昭的存在など7項目について質問。「NHKに取り上げられた木村俊昭さんが、2年の期限で内閣府に出向したが、今年になっても戻らなかったのはなぜか」と質したのに対し、市長は、「木村さんは、市役所経済部などでの手腕を見込まれ、市職員を退職し、2年間の期限付きで内閣府に出向した。国からの要請で期限を延長し、さらに本人の希望で2年の延長となった。2年後には市役所に戻ってくると思う」と答えた。
17日(水)は一般質問で、17:00からの夜間議会で行われる。斉藤陽一良(公明)・吹田友三郎(平成)・新谷とし(共産)・林下孤芳(民主・市民)・大竹秀文(自民)・中島麗子(共産)の6議員が質問に立つ。
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