6月10日(水)に開会した小樽市議会第2回定例会で、15日(月)13:00から本会議場で代表質問が行われ、病院局の並木昭義局長が、「新病院は量徳小が最適地」と市長に提言した問題についての質疑が行われた。
代表質問に立った菊地葉子議員(共産党)は、「並木局長が、新病院は量徳小が最適地と、山田市長に提言したことは、大いに歓迎。教育委員会は、現在、小中学校の適正配置計画を進め、41小中学校で説明会を開催しており、この新病院の建設地についても質問が出された。市民にとって新病院は必要。判断はいつにするのか」。
濱本進議員(自民党)は、「並木局長が、新病院は量徳小が最適と提言したことをどのように受け止めているのか。学校は命を育み、病院は命を守る。どちらも大事だが、市長の決断の時。急がないと、病院の存在が危ぶまれる。どのような認識か」と質した。
これに対し、山田勝麿市長は、「新病院の建設地ですけども、並木局長からは、医療者の立場から、医療連携の観点、患者の利便性など、病院としての立地条件を考慮すると、現在の小樽病院の敷地と量徳小学校の敷地を合わせた土地が最適であり、また市内の医療関係者の方々も概ね同様の意向であることで、建設地について再考出来ないかとの意見を頂いております。
私としても、当初、当該用地が新病院に相応しいと考えまして、第一候補としておりますので、その優位性は十分認識しているところであります。しかしながら、当該用地での新病院建設は、小学校適正配置計画により、量徳小学校が廃校になった場合にのみ、建設が可能だったことから、当時の状況としましては、断念せざるを得なかったことであります。
その後、議会をはじめ、関係者の方々のご理解やご協力を頂きなら、築港地区での計画を進めてきておりまして、関係者の方々の意見を広く伺ってから、慎重に検討していかなければいけないと考えております。
新市立病院建設の判断時期ですが、地域医療を守るためには、市立病院は不可欠だと考えておりますし、持続的に経営可能な病院にするためにも、早期に両病院を統合新築する考えは変わっておりません。
新病院建設のためには、まず起債導入のための財政的な見通しを示すことが必要でして、新しい管理者の下、職員一丸となって、経営改善に取り組んでいきたいと考えておりますし、私も支援に努めてまいります。
再編ネットワーク化協議会の議論結果を踏まえ、新病院のあるべき姿を明確にする必要もあります。いずれにしても、新病院建設のために課せられる課題解決に全力を尽くす所存であります」 と答弁した。 動画
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