小樽市朝里地区で始まった、万が一の時に必要な個人情報を冷蔵庫に保管する「安心カード」事業が、インターネットやテレビで取り上げられ、全国各地から大反響を呼んでいる。
「安心カード」は、万が一の救急時のために、名前や生年月日、血液型、かかりつけ病院など必要最小限の自分の情報を記入し、専用容器に入れて冷蔵庫に保管する。救急隊員が駆けつけた時にいち早く情報を入手できるため、命を救う手助けになる。
市内では、昨年9月頃から朝里区での導入準備が始まり、現在では1,600世帯に広がっている。1個150円と安価なことから、他地域でも導入の広がりを見せている。
この取組みが、5月20日に小樽ジャーナル、6月3日にNHK総合テレビで取り上げられたことで、全国各地から、導入を推進した朝里地区の民生委員や、市消防本部、市総務部防災担当などに問合せが殺到している。
本社にも、「とてもすばらしいアイデアだと思い是非うちの方でも使ってみたいと思ったのですが、この生活カードはどうやって作ればいいのですか」と、香川県などからメールが寄せられた。
インターネット検索エンジン大手のGoogleで、6月5日(金)の午前中まで、「安心カード」と検索すると、本社記事がトップにランクインしていた。
「熊本県の79歳の女性から、テレビを見て涙が出たと感謝文とともに電話が来た。我々の手では間に合わないくらいの問合せがあり、嬉しいけれど大変だ」と、民生委員は悲鳴を上げ、対応に追われている。
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