春季高校野球小樽支部予選の開幕(5月12日)を前に、4月30日(木)、小樽・後志の14校80人の高校球児たちが、会場となる市営桜ヶ丘球場(花園5)のフェンスに防護マットを取り付けた。
同球場では、昨年6月と9月に、プレー中の2選手が、ライトとレフトのファールエリアにある金網フェンスに顔面をぶつかてけがをする事故が発生した。
一人は、北照の選手で、シートノック中にライト側のフェンスにぶつかり、上唇を5針縫うけがとなった。もう一人は、倶知安高の選手で、ファウルボールを処理した後にぶつけて、前歯2本がかけるとともに口の中を15針縫うけがとなった。
北海道高等学校野球連盟小樽支部(工藤慶明支部長・小樽桜陽校長)は、この事故を受けて、市教育委員会にフェンスに防護措置の対応を要望。市教委は、格安で軟質ウレタン製のマット(2m×50cm・1枚1万円)を市内のテント製造業に発注し、取り付けることにした。
マットの取り付けは、費用を最小限に抑えるためにと、同支部の14校80人の高校球児たちが行った。選手たちは、3~4人程度で1グループとなり、金網フェンスを覆うようにマットを被せて、両端をプラスチック製の結束バンドで止めた。フェンスは、両側とも70mあり、選手たちは協力しながら次々と70枚の防護マットを取り付けた。
関係者は、「この防護マットを取り付けたことで、選手たちも安心してプレーに専念できる」と話していた。
◎Youtubeチャンネル