「春の火災予防運動」(小樽市消防本部・会田泰規消防長)が、4月20日(月)から始まり、小樽市築港のフェリーターミナルで総合消防訓練が行われた。
訓練には、市消防本部(消防署)・消防第1分団・新日本海フェリー株式会社小樽本店自衛消防隊の30名が参加した。
「ターミナルビル2階レストラン厨房から火災が発生、自衛消防隊による避難誘導・初期消火活動が行われたが火勢は上階へ拡大延焼の様相を呈し、転倒・負傷した従業員が2階におり、さらに3階ガーデン部分から1名が救助を求めている」との想定で行われた。
同ターミナル(5階・5,141平米)の2階レストラン厨房では、火災が発生したとの連絡を受けた従業員が、1階事務室から2階へ駆けつけ、消火器で初期消火を試みたが、火災は拡大。従業員は、避難通路を使って2階から1階へ下り、建物外へ。
通報を受けて現場に到着した消防隊は、現場指揮者の指示のもと、直ちに建物内部へ侵入し、火災消火と従業員の救助にあたった。負傷した従業員は、1階避難通路で転倒しており、消防隊2名は、従業員の体を支えながら正面入口から建物外に救出。もう2名は、3階ガーデン部分で救助を求めており、隊員は、はしご車で一気に上がり、救助者を担架に乗せて救出し、救急車で搬送した。
従業員の救助を終えると、消防隊員約23人が、地上とはしご車から計6本のホースを使って、地上5階建の建物に沿って上空へ一斉放水し、総合消防訓練を終えた。
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