今年の小樽市内でのノロウイルスによる感染性胃腸炎の発生件数は、1月1日から4月16日までで5件(1件・10人以上)となり、昨年同時期での2件よりも増えている。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、一年を通して発生するが、特に冬季に流行する。手指や食品などを介して口から入って感染。人の腸管で増殖し、嘔吐や下痢、腹痛などを起こす。
厚生労働省では、「健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐ぶつを誤って気道に詰まらせて死亡することがあります」としている。
今年2月、市内医療機関でノロウイルスによる集団感染胃腸炎が発生したが、発症者のうち入院患者1名(90代)が急性肺炎で死亡したという事例もある。
このノロウイルスの原因菌に対して、強力な除菌力を持つ弱酸性次亜塩素酸水「ステリ・PRO」が2年程前に開発され、株式会社ミツウマ(奥沢4・小舘昭一代表取締役社長)が販売権を取得し、小樽・後志の福祉施設などへの導入に力を入れている。
ステリ・PROは、ノロウイルスを完全に失活化すると言われ、広く殺菌剤として使われている次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ソーダ)の約6~8倍の除菌力があるという。「調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます」(厚生省・ノロウイルスに関するQ&A)。
直接手指の消毒に使用しても、手荒れがほとんどなく、肌の弱い人でも安心して使用できる。飲んだり、目に入っても問題はないとしている。
ノロウイルスだけでなく、インフルエンザや食中毒の原因菌にも抜群の効果を持っており、専用の加湿器で室内噴霧も出来る。このため、菌によって薬剤を使い分ける必要がなく、コストダウンにもつながる。
ミツウマでは、4リットル(塩素濃度200ppm)・3,000円、20リットル(200oom)・8,000円、専用加湿器・12,000円で販売している。金額はすべて税別。
問合せ:0134-22-1113 株式会社ミツウマ 環境事業部