4月も間近に迫り、市内長橋なえぼ公園(幸1)で、春の湿地植物・ミズバショウとザゼンソウが、次々と顔をのぞかせている。
同公園は、自然生態観察公園として知られている。毎年4月頃、残雪の隙間の雪解け水の中から、ミズバショウとザゼンソウの可憐な花が咲き、春の到来を告げる。
今年は、3月30日(月)に、早くもこの2種類の湿地植物があちこちで顔をのぞかせている。
ミズバショウは、白と黄緑のコントラストが綺麗な花で、4月~5月頃に咲く。いまはまだ、白い仏炎苞は閉じており、この内にある花序は包まれた状態となっている。
ザゼンソウも、4月~5月頃に、黒紫色の仏炎苞の中から黄色の花が咲く植物。これも大半は、まだ黒紫色の仏炎苞が背を丸めており、内の花序の顔は出ていない。しかし、いくつかのザゼンソウは開き始め、黄色の花が少しずつ顔をのぞかせている。
今年は記録的な暖冬となったものの、3月中旬から下旬の季節外れの降雪に見舞われたが、ここ2、3日で一気に春の陽気が広がり、市内の花の季節が歩み始めた。
同園内には、リスや野鳥が訪れており、自然豊かな小樽の春の訪れを実感することが出来る。