雪解けの季節を迎え、小樽市内各所で、春の使者・フキノトウが顔をのぞかせている。
フキノトウは、春を告げる最初の使者として知られている。冬眠から目覚めた熊が、最初に食べるものとも言われている。春に一番早く出てくる山菜で、ほろ苦い独特の香りがある。
市内の雪を被っていた斜面の雪解けとともに、あちこちで顔をのぞかせ、春の息吹を告げている。
旧堺小学校のグラウンド脇の斜面には、雪の下で芽を出したフキノトウが、すでに黄色い苞(ほう)を広げている。周囲の雪に映え、緑の季節の到来を実感させている。幻の手宮滝の周辺でも、次々に芽吹き始めている。
小樽では、あまり食材とされず食べる人は少ないが、東京などでは早春の食材として珍重され、雪の下から掘り出した小さなものの方が、苦味が少なく食べやすいとされている。
つぼみの堅いものを採って、てんぷらや味噌炒めなどの早春の山菜料理に最適だ。
この時期にしか味わえない早春の山菜の一番手はフキノトウだ。