「JICA」留学セミナー 小樽の産学官を学ぶ


jica.JPG 独立行政法人国際協力機構「JICA」の留学セミナーが、2月25日(水)から3月2日(月)まで、小樽市内で行われている。
 「JICA」は、開発途上国の社会・経済の開発を支援するため、様々な活動を行っている。25日(水)から始まった留学生セミナーは、今年で4回目。長期研修員制度や留学生支援無償制度などで、日本の大学に留学する外国人学生に対して実施している。
 今年は、東京工業大学や京都大学、早稲田大学、一橋大学などに留学するベトナムやガーナ、カンボジア、フィリピンの留学生9人が参加。産学官連携地域振興をテーマに、市内企業の訪問・視察を行い、小樽市と包括連携協定を結ぶ小樽商科大学の関係者や経済人と懇談する。
 初日の25日(水)は、小樽商大関係者や市産業港湾部職員との意見交換、市長への表敬訪問を行った。
 市職員との意見交換では、「小樽は140年前、ニシンを求めて本州から渡って来た人たちによって街が形成された。北海道の中心部で取れる石炭を小樽の港から出すということで、全国で3番目に鉄道が出来た」などと小樽の歴史を紹介され、留学生たちは、メモを取るなど熱心に聞き入っていた。
 市長表敬訪問では、山田勝麿市長が「ぜひ、小樽の産学官の連携の様子を見てもらいたい」と期待を寄せた。
 留学生たちは、この後、貴賓館(旧青山別邸)や運河周辺を視察。26日(木)から3月2日(月)まで、石狩東洋(株)や田中酒造、北海道ワインなどの企業を訪問する。
 JICA