米海軍第7艦隊の駆逐艦「FITZGERALD(フィッツジェラルド)」(8,580トン、リッチ・ドロマーハウザー艦長、乗組員300人)が、5日(木)09:00に、雪が深々と降る小樽港に入港した。
フィッツジェラルドは、米海軍第7艦隊のアーレイ・バーク級のイージスシステムを搭載するミサイル駆逐艦。全長154m、全幅20.1m、喫水9.8m、排水量8,315トン、マスト高45.1m。
08:40頃、白い雪が舞う小樽港に姿を浮かべたフィッツジェラルドに向けて、労働団体などの「米艦は出て行け」、「小樽港を軍港にするな」などのシュプレヒコールが港町ふ頭から飛び交った。反対の声が上がる中、灰色の艦船は、中央ふ頭4番バース(岸壁)にゆっくりと着岸した。
着岸した艦内では、自衛隊小樽協力会(佐藤公亮会長)による歓迎セレモニーが10:00から行われた。花束贈呈などが行われ、リッチ・ドロマーハウザー艦長は、「約300人の乗組員は、小樽に訪れることを楽しみにしていた。私も乗組員も小樽が初めてで、滞在中には小樽の和光学園でスポーツや文化交流を行い、文化や歴史も学んでいきたいと思っている。地元の方とふれあい、新しい友達を作りたい」 と語った。
この後、報道陣の取材に対して、「小樽での戦略は、外に出て食べて飲んで休養して、新しい友達を作ること。入港反対の声があったが、小樽寄港は、日本とアメリカの同盟関係と思っているので、言論の自由ではあるが争点が違うと思う」 と述べ、操縦室や飛行甲板、食堂など、戦艦内の一部を公開した。
「FITZGERALD(フィッツジェラルド)」の一般公開は行われない。乗組員たちは、5日(木)開催の札幌雪まつりや、6日(金)からの小樽雪あかりの路などを訪れる予定となっている。
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