2月に入り、開催が間近となった「第11回小樽雪あかりの路」(2/6~15)。運河や手宮線などの会場の設営作業が、急ピッチで進められている。
運河や手宮線会場では、1月末から、企業団体などが様々なテーマでオブジェ作りをスタート。手宮線会場には、シンボル・スノートンネルも姿を見せ始め、一気に雪あかりの路の雰囲気が漂い始めている。
2月1日(日)には、韓国ボランティア団体(OKOVO・キム・ドゥヨン団長)が小樽に到着し、翌2日(月)から、担当する運河会場(中央橋~竜宮橋)のオブジェ作りを始めた。
OKOVOは、昨春に参加者の公募を行い、400人の中から40人を選抜。昨年参加した10人を合わせた計50人が自費で小樽を訪れ、10人1班の計5班に分かれて、会場設営のほか、イベント期間中のロウソク点灯・回収、オブジェ補修などを行う。
今年は、暖冬の影響で会場の雪は凍結状態となっているが、OKOVOたちは、韓国の歴史的建造物やトンネル、丑など工夫を凝らしたオブジェの製作に挑む。市内の企業や韓国企業の社長個人から提供された長靴やお揃いの赤いジャンパーを着用し、10個以上のオブジェを作りに力を注ぐ。
今年4回目の参加となるキム・ナヨンさん(24)は、「雪が硬くて大変だけれど、うまく道具を使ってイメージしたオブジェを作りたい。頑張ります」。
初参加のアン・ジヘさん(23)は、「派遣留学で東京に住んでいた時、旅行で雪あかりの路のイベントを訪れて、韓国人の人たちが参加して楽しそうで自分も参加したくなって、昨年、初めて応募したんです。イベントを見た時よりも雪が少なくて硬いので、うまく出来るか心配」。
キム・ドゥヨン団長(28)は、「雪が硬くてもオブジェは工夫すれば、なんとかなる。でも、雪が少な過ぎて、スノーキャンドルを作ることは難しいかもしれない」と心配顔だった。
会場設営が本格化した2日(月)14:00には、事務局(市分庁舎1階・色内1)で実行委員会が開催され、会場の設営や、コンサート、ガラス展などの企画の準備状況の報告がなされた。中でも、財政問題では、事務局が、広告協賛(目標金額900万円)が93.89%(845万円)となっているが、一般協賛(目標650万円)が52.2%(339万円)となっており、「大変厳しい状況」(実行委事務局)と報告した。
今年は、暖冬の影響による少雪、経済不況での財政難など、様々な不安要素が織り込まれているが、市民ボランティアをはじめ、韓国ボランティア、3日(火)から参加する中国ボランティアなど、大勢の人たちがひとつになって、”心温まる”イベント「雪あかりの路」の成功を目指す。
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