小樽商業高校(緑3)の教諭が毎日かかさず生徒たちに発行した学級通信が、保護者や他の学校教諭から好評を博している。
学級通信を毎日発行してきたのは、同校3年3組の石崎賢教諭(43)。平成元年に教員に採用され、美幌高校に8年、岩内高校に9年、小樽商業高校に3年の教員生活20年。
学級通信「アタック」(B4版・片面)は、石崎教諭がバレー部の顧問ということから命名したという。美幌高校で学年主任の教諭が実施していたのを見習って、担任として自分の学級経営方針などを生徒に伝えることを目的に同校で始めた。当初は、3日に1回か1週間に1回の発行だった。
この後、小樽商業高校に赴任し、1年次から3年次まで、バレー部の大会で遠征している間以外、ほぼ毎日発行し、ホームルームで学級の全生徒に配布した。1年次180部・2年次180部・3年次150部の計510部にもなる。
内容は、学校行事や学校・クラスでの出来事、検定取得者発表、進路情報など様々な事柄を載せた。また、朝読書や朝学習などを目的に、有名な小説のあらすじや新聞記事・コラム・社説を掲載する「根っこの時間」(B4版・両面)も同時に発行した。保護者からは、「非常に良い」、「学校のことや生徒のことがはっきり分かる」などと大きな反響を得た。
「ほとんどが手書きで、分かりやすいように絵を書いたり工夫した。商業高校に来てから、初めてほぼ毎日発行した。途中で止めようと思ったが、途中で止めるのはくやしいから書き続けた。夏休みも利用して、シリーズ集などを書き溜めたこともあった。生徒たちが活躍したことを載せたり、活動を載せると喜んでくれるので励みになった」と語る。
3月1日(日)の卒業式で、担当する3年3組の34人が学校を巣立つことから、これらの学級通信を冊子にまとめて学校生活の思い出として手渡すことにしている。