商大生が考える小樽観光 8グループが提案


syodaikanko1.JPG 小樽商科大学の学生49名が参加する「商大生が小樽の観光について本気で考えるプロジェクト(本気プロ)」の中間発表会が、1月16日(金)14:00~16:00、市消防庁舎6階講堂で開かれた。
 同プロジェクトは、昨年11月からスタート。参加する学生49名が8グループに分かれて、市内観光地の視察・調査を行い、国際観光・札幌圏のマーケティング・ブランド商品創出・滞在観光推進の4プロジェクトの課題を考えた。
 8グループは、約10分間でそれぞれのテーマに基づいたプランを発表した。国際観光プロジェクトを検討したグループは、留学生と外国人観光客のインタビューをもとに、「既存のマップでは、小樽駅の位置がわかりにくい。運河・堺町通りへの行き方がわからない。一枚のマップに載せようとすると情報が多すぎる。メインの道路(5号線・臨海線等)がわかりにくい」などと、新・小樽マップの作成を提案。今後、ロケ地や体験などを載せる範囲を検討するという。
 また、国際観光に取り組んだ別のグループは、「小樽の情報発信で互いがつながる」をテーマに、堺町周辺の観光をメインに、店に向けた外国人客に対応するための冊子と外国人観光客に向けた冊子を作ることを提案した。「店に向けた冊子では、いらっしゃいませなどの会話集を、英語・中国語・韓国語の3ヶ国語で記載する。外国人に向けた冊子では、地図や店、乗り物、クーポンを載せる。個人観光客はあらかじめ小樽のことを調べているので、クーポンをつけて新しい店の開拓に役立ててもらう」とした。
syodaikanko2.JPG 会場では、観光関係者や市の職員らが学生のプレゼンテーションに耳を傾けていた。「国際観光化は、堺町に特化して良いのか」、「小樽の人間が堺町で食事することはない。寿司屋通りや花園の飲み屋の案内をすることで、もっと長く滞在するように出来るのではないか」などの意見が飛び交った。
 これに対し、学生たちは、「堺町だけではないと承知しているが、まずは、外国人観光客が多く来る場所から良くしたいと思っている」と述べた。
 このほか、「通過型観光から滞在型観光へ」では、ネットで観光プラン診断のシステム構築、「ブランド商品開発」では、和菓子と洋菓子を組み合わせた新しいジャンルのスイーツ作り、「札幌圏マーケティング」では、小樽市内の複数会場で運河や桜を眺めながらビールと食べ物を満喫する春のビアガーデンプランなどが提案された。
 今後、学生たちは、提案したプランをさらに具体化し、3月の最終発表会に臨むことになっている。
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