「10mでも、12mでも高いな。これ以上の建物が建ったらどうなるんだ・・・」。
日本銀行旧小樽支店行舎跡地(富岡2丁目・8,591.2平米・約2,600坪)の売却問題を受けて、周辺地域での地区計画成立を目指す「日銀行舎跡地まちづくり協議会」(赤尾政彦・小野晃裕・神代順平・笹島進・佐藤元彦共同代表)は、1月24日(土)13:00から、高所作業車を使ったデモンストレーションを現地で実施した。
同協議会は、これまで住民説明会などを開催し、同跡地が売却された場合の高層マンション化・景観上の問題などを呼びかけていた。昨年8月には、地区計画の開始宣言を行い、周辺地域の建物を調査しながら、高さ規制などについて協議してきた。
周辺の建物の95%が10m以内の3階建だったことから、このほど、新築物件の高さを10mに制限する案をまとめた。しかし、一部では、「12mでも良いのでは」との意見があることから、24日(土)、高所作業車を使って、10mと12mの高さを見比べるためのデモンストレーションを行った。
協議会と地域住民約10人が集まり、日銀所有地の山側の2ヵ所に高所作業車を配置し、四方から写真撮影を実施した。関係者たちは、「10mでも高いね。12mという意見もあるが、これ以上の建物が建つと大変なことになるな」とため息をついていた。
日銀は、4月にも一般競争入札で売却する方針を示しており、協議会では、今後、この写真をもとにアンケート調査を行い、日銀用地とその2倍以上の面積(8,591㎡×3=25,773平米)の地権者約120人の3分の2の合意を得て、3月末までに用途変更の届出を小樽市に提出することにしている。
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