整備新幹線の政府・与党ワーキンググループは、12月16日(火)に、北海道新幹線の札幌ー小樽ー長万部間の部分着工することを目指すとしたが、小樽市の総務部新幹線・高速道路推進室は、「財源確保のめども立っていないようなので、今後の推移を慎重に見たい」と冷静だ。
北海道新幹線は、青森市から札幌市までの延長約360km。建設費約1兆5,800億円(平成15年運輸省試算)。時速360kmで走ると、札幌から函館まで45分、青森まで1時間19分、仙台まで2時間35分、東京まで3時間57分。
建設に係る市町村負担見込は、国3分の2、道3分の1となっている。道が負担する一部を市町村に負担させることが出来るとしている。
市内の新幹線駅「新小樽駅(仮称)」は、現在のJR小樽駅から約5km離れた奥沢水源地に向かう天神2の奥まった場所となる。JR小樽駅から新小樽駅までの接続は、バスで約20分以上かかると予想される。
今回、政府・与党ワーキンググループが、北海道新幹線を部分着工するかの判断は2009(平成21)年度にすることを明らかにしたが、「着工するかどうかの判断を2009(平成21)年度中にするとし、財源の見通しや整備方式もまだ未確定なので、なんとも言えない。今後の推移をみながら慎重に取り組んでいく」(小樽市)としている。
市内では、「もし建設が決まれば、小樽の建築関係の業者にも仕事が入って良いかもしれないが、一時的なもの」、「本当に出来るのか。札幌、小樽、長万部間を作ったとしても、函館から長万部が結ばれないと意味がない」、「着工するとかの前に、なんであんな山奥に作るんだ」などの声が上がっている。
新党大地の鈴木宗男衆議院議員は、北海道新幹線の札幌延伸問題について、月刊誌「北方ジャーナル」公式ブログで、「あとみなさん、新幹線もう一回考えてみてください。みんな新幹線来たらバラ色だと思うけどね、新幹線来たら(観光客が)なお”通過”になりますよ。本当に新幹線が必要かどうかということに、みなさん方の負担、小樽の駅なんて300億ですよ。これは小樽市でつくらんと駄目なんですよ。みなさん。駅構内というのは。・・・みんなね、新幹線、新幹線と言えば経済界も会議所も、ここの市長含めてですよ、なんかバラ色のような夢見てる。一回ね、真剣な議論をやった方がいいと私は思いますよ」と指摘している。
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◎「国の動き」
◎北海道新幹線「新小樽(仮称)駅周辺整備構想」を策定しました