金融危機の波小樽に 朝里川の高級ホテル建設延期


 世界的な金融危機の波が小樽にも押し寄せてきた。
 朝里川温泉に来春オープン予定だった高級温泉ホテル「朝里川リゾートホテル(仮称)」の建設計画が、この金融不況の影響で無期延期となった。
 この高級ホテル建設計画は、小樽出身者が経営する企画開発事業の「価値開発株式会社」(前・株式会社上毛・群馬県・阿部祐二代表取締役)が進めてきた。
 ホテル建設予定地は、道道小樽定山渓線沿いにある小樽土木現業所隣接の小樽市営朝里川温泉センター跡地(17,137.97平米)。総事業費は約15億円で、同社が地元企業から、この用地を取得し、3階建(延べ6,285.16平米)の全室温泉完備の1人1泊5万円のスイートクラスとなる予定。
 建設工事は、建築確認申請の許可が下り次第、今年6月に行われる予定だったが、許可が大幅に遅れたことと金融不況などの影響で無期延期となった。確認申請の許可は、10月23日に降りているが、同社では、「建設着工の予定はまだ分からない」としている。
 小樽市観光振興室は、「このリゾートホテルがオープンすれば、従業員は地元で雇用してくれるし、建設の資材など、地元のお金が動くようにしてくれると話を聞いていたので残念だ。市長も、年頭のあいさつで同計画のことを話し期待していた。あと1年計画が早く進めばよかった。この逆風が追い風になれば再開するだろう」と話していた。
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 価値開発株式会社