アイアンホース号の最終運行 お別れセレモニー 

 小樽市総合博物館(手宮1)の施設内を走っていたアイアンホース号が、大勢の子供たちに見守られながら、文化の日の11月3日(月)に、今季の運行を終えた。
 アイアンホース号は、来年100歳を迎える長老蒸気機関車。北海道に初輸入された“弁慶号”や“しづか号”の製造元であるポーター社(アメリカ)が、1909(明治42)年に製造したもの。旧交通記念館オープンの際に約1億円で購入され、昨年7月からリニューアルオープンした市総合博物館内で夏期限定で運行されていた。
 今年は、4月から運行がスタート。約400mのレールの上を1日4回往復し、半年間で約7万人の来場者たちを乗せて楽しませてきた。
 夏期営業の最終日にも、4回の運行が行われた。この日は、文化の日の入場無料でもあり、大勢の家族連れが訪れ、鉄道発祥の地でアイアンホース号に乗って、手宮の風を受けながら楽しんだ。
 時折、雨も落ちてきたが、アイアンホース号は、大勢の子供たちを乗せて、無事、最後の運行を終えた。機関車の転車台前では、お別れセレモニーが行われた。「3人の機関士さんたちのおかげで、今年1年無事運行することが出来た」(土屋周三館長)と挨拶。来場した子供3人から、機関車の整備・運行を行った3人の機関士たちに花束が贈られた。
 アイアンホース号は、大勢の来場者たちに見守られながら、転車台で一回転して、機関車庫1号の中へゆっくりと格納された。「ありがとう」、「また来年ね」と子供たちは大きく手を振って別れを惜しんでいた。
 同館では、来年に100歳となる同機関車の誕生日を行うことを企画している。
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