11月2日(日)、小樽と西宮の約90人のアマチュアオーケストラが、市民会館(花園5)の舞台に所狭しと楽器を構え、大作・マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」を盛大に奏でた。
オリンピックイヤーに開かれるこの小樽室内管弦楽団(40名)と西宮交響楽団(50名)とのジョイントコンサートは、今年で3回目。両楽団は、4年に一度、小樽と西宮で交互にコンサートを開催している。
今回は、ジョイントコンサートのきっかけを作った西宮交響楽団のコンミス(コンサートミストレス)をしていた鳥越洋子さんたっての希望で、マーラーの1番を、札幌出身のプロ指揮者・橘直貴さんに頼んで演奏することになった。
市民会館の客席には、大勢のオーケストラファンが集まり、2市の楽団の単独演奏と合同演奏を楽しんだ。
単独演奏では、小樽室内管弦楽団の40名が、歌劇「フィガロの結婚」序曲K.492(モーツァルト)を演奏し、記念のジョイントコンサートを明るく演出。続いて、西宮交響楽団の50名は、歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」作品24(チャイコフスキー)を奏でた。
2つの楽団それぞれの単独演奏後、15分の休憩を挟み、2市の楽団合わせた約90人ものオーケストラで、交響曲第1番ニ長調「巨人」を客席いっぱいに響かせた。クラリネットとトランペットによる朝のファンファーレが響く第1楽章、皮肉な悲喜劇を連想させる第3楽章など、約一時間の大作を演奏し、4年に一度の2市の音楽交流を深めた。
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◎YouTube動画:「交響曲第1番ニ長調 巨人」 小樽室内管弦楽団 西宮交響楽団